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家をリフォームするなら譲れない、3つのこと

Update : 2019.01.22
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子供の独立などをきっかけに誰もが口にする「これから家、どうしよう?」は、「これからどう生きよう?」と同義語。自分と向き合う時間ができた時、さらに心地よく暮らすために、リフォームはやはり第一選択肢。読者が自宅のリフォームで「これだけは譲れない」と感じたポイントをレポートします。

Ⅰ.「家に使われる」のはイヤ。ラクで心地よい暮らしを
→コンパクトでもこだわりいっぱいの生活空間

Oさんは夫と二人暮らしになったのをきっかけにリフォームを。「家で過ごす時間は大切ですが、旅行などの趣味も楽しみたいので、片付けで家に使われたくはない。手間をかけずラクに過ごせることが希望でした」。そこで、大胆にも『食べる、寝る、片づける』を一つの空間にまとめて、他の部屋はすべてストックルームに。ほとんどの時間を過ごし、人目にもふれる「大きなワンルーム」は好きなモノや素材選びに妥協せず、そのかわり他の部屋は手をかけず予算のメリハリも。同様のリクエストは同世代に増加中。肩の荷がおり、フットワークも軽くなった、と嬉しい声が多いそうです。
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(上)LDK、寝室、ランドリー機能までを一部屋に。リビング横の和室を取り込み、28畳の空間を実現。(下)リフォーム前は全ての部屋にモノが溢れた状態。洋室3部屋は北欧の手頃な収納システム「ストリング」のみを新調してストックルームに。

Ⅱ.キッチンこそ夢を叶える場所
→「自分らしさ」再発見の特等席に!

長い時間を過ごすキッチン。もはや家事をするためだけの場所ではありません。機能や動線だけでなく、もっと居心地よく自分らしく! 好きなモノに囲まれる嬉しさを表現する場所に様変わりしています。またキッチンの一角に「自分だけのマイスペースを」、という要望も増えています。個室もいいけれど、家族の気配を感じつつ適度な距離感で過ごせる、ひと部屋未満の特等席が人気です。
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(上)夫の実家をリノベーション。「カフェのようなキッチン」の壁面には、義父譲りの銅鍋を飾って。キッチンの突き当りのコーナーが片岡さんの特等席。高さ調節ができるスツールは「クラッシュゲート」。(下)大勢のゲストを招くことも多い片柳さんは約3.5mのロングカウンターをオーダー。ビュッフェ風にして自身もゲストも楽しく。

Ⅲ.住まいも歳をとるという宿命。
→次は経年変化で「劣化しないで、味が出る」家がいい

床、壁、天井などの仕上げ材は、日々の心地よさを大きく左右するもの。色合いや風合いなどの見た目だけではなく、さわった感触、そして調湿性やペットを大事にする家庭の消臭効果など、まさに五感に訴えるパーツです。「経年変化」の良し悪しは素材しだい。今、大人たちに使い込むことで味わいが増す仕上げ材が再び注目の的です。
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(上)料理家の平野由希子さんは「これからはエイジングしてなお美しい家が理想」だと言います。フローリングは無塗装の無垢材。1Fは「ボルドーパイン」2Fは「バーガンディーオーク」をセレクト。(下)オリジナル家具や空間デザインを手掛ける「FILE」オーナー石川敬子さん。LDKの床は愛犬・アスタちゃんのために焼成タイル(「アルケティボ」/リビエラ)貼り。足触りが心地よく、微妙な凹凸の効果でペットにとっても滑りにくく快適。また、吸水性が低いのでメンテナンスがラク。床暖房にも対応しています。

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