PROFILE
「モキチ」ことライター齊藤素子。銀座・泰明小学校卒業。OLやギャラリー勤務を経て、
1995年『VERY』創刊時にライター稼業を始める。食や旅のページを中心に雑誌やWEBで活躍中。
その一方で、世界初の腰痛専門WEBマガジン『腰痛ラボ』では編集長を務める。
季節、月ごとに“あの料理”を食べに訪れたくなる
記憶に残るひと皿に出会えるイタリア料理店
明治通りから氷川神社に向かう路地にオープンしたイタリア料理の店『SES』。恵比寿『ALTRO!』の榎大輔シェフとサービスの小池純平さんが開業したお店です。築52年という趣のあるビルの1Fガレージをリノベーション。NYのチェルシーにあるギャラリーをイメージした“外観はさりげないけどオシャレな店に違いない”と思わせるファサードも印象的。ここはリストランテ級の料理をカジュアルな雰囲気でワインとともに楽しめる店なのです。
今回のひと皿は「カステルフランコとゴルゴンゾーラのサラダ、みかんのドレッシング」。季節の食材から料理のイメージを膨らませる榎シェフらしいひと皿です。日本人に馴染みの深い味、そして冬を連想させるみかんの果汁と皮も使ってほろ苦さをプラスしたドレッシングで、ゴルゴンゾーラのクリームが塗られたイタリアの冬野菜、カステルフランコをむしゃむしゃと食べながらワインを飲みましょう。冬が近づくとそろそろあのサラダが食べたいな・・・と、思い出すこと必至の記憶に残るひと皿に。そして、音楽好きの方ならピンときたはずの店名『SES』は、そう、“セッション”の意。店名に込められた想いとは?
「ひと皿」のさらに奥深い向こう側、後編に続く・・・
【DATA】
SES(セス)
東京都渋谷区東2-21-3 イトマサビル 1F
☎︎ 03-6805-0780
営業時間:17:30〜24:00(L.O.)
休:日曜
「カステルフランコとゴルゴンゾーラのサラダ、みかんのドレッシング」¥2,200(2皿分)+パン代¥300
※2021年9月20日OPEN
撮影/牧田健太郎 取材・文/齊藤素子 構成/中村 亮