朝食は「ザ ベイスート」4Fの和食【浜木綿】でいただきました。ご飯は、白御飯、米沢もち麦御飯、白粥、もずく粥、薬膳粥から選べる贅沢な品揃え。色とりどりの豊富なおかずに朝からテンションが上がり、元気パワーをチャージ! 窓から眺める朝の穏やかな英虞湾の景色も印象的でした。
ホテル内には宿泊者限定で利用できるゲストラウンジが2か所あり、7:00~22:00までいつでも利用できるのも嬉しい! 「ザ クラシック」には自宅のように寛ぐためにとリーディングルームとリスニングルームも併設されています。時間内はお菓子やコーヒー、紅茶、ソフトドリンク、アルコールなどがセルフサービスでいただけるので、時間によって景色が変わる英虞湾を眺めながらゆったりとした時間が過ごせます。
翌日、ホテルのアクティビティでシーカヤックを体験。敷地内にあるホテル専用の桟橋からそのまま英虞湾へ。ノリのいいインストラクターガイドの方から乗船講習を受け、いざ海へ。初めはおっかなびっくりでしたが、すぐに風を感じながら自分で漕ぐ楽しさに夢中! 英虞湾は穏やかなので、初めてでも安心安全です。海から眺める賢島の景色の素晴らしさは言うまでもなく、全国で生産量1位のあおさのりの養殖場や天然牡蠣を間近で見られるのも面白い。
ホテルをチェックアウトし、お昼は志摩半島の海女小屋1号店の海女小屋体験施設「さとうみ庵」へ。
現役の海女さんが、目の前の海で獲れた具材を炭火で焼いてくれます。この日は、サザエ、色の綺麗なヒオウギ貝、スルメイカなど。新鮮な海の幸の味はもちろんですが、この日も海に潜ってきたという海女さんの「嫌なことがあっても、海に潜れば全部忘れる」という言葉が印象的(笑)。お釜で炊いたひじき御飯も美味しかったです。
志摩に来たら一度は行くべきなのが、ミシュランの[グリーンガイドジャポン]で1つ星を獲得した横山展望台。山道を歩いて登り、標高203mの横山の中腹にある展望台へ。頑張ったご褒美は、日本有数のリアス式海岸と、英虞湾に浮かぶ約60の島々が一望できるダイナミックな景色。心地よい風を感じながら、美しい眺めに見入ってしまいました。
ちょっと行きづらいと感じていた伊勢志摩ですが、東京から「のぞみ」で名古屋まで約1時間40分→(構内乗り換え)近鉄の観光特急「しまかぜ」で約2時間。移動ストレスをほとんど感じない旅でした。特に観光特急「しまかぜ」は、ゆったり寛げるプレミアムシートがラグジュアリーで、サロン席や個室などの多彩な座席もあり、到着前から旅気分を上げてくれます。人気の伊勢神宮参拝もいいけれど、ちょっと足を延ばして出かける自然豊かな志摩の良さは別格です。次回は、女友達と志摩観光ホテルの数あるレストランの全制覇を! と体験しきれなかったプログラムへの参加など、連泊してもっとゆっくり贅沢な時間を過ごしたいと思います。(2017年10月3日~4日)
撮影/沼田侑吾[gran] 取材・文/高崎千景