え〜と、パンもヨーグルトもサラダも、ましてやフルーツなど、
どうだっていいんです。
目玉焼きです、よね。
私たち雑誌編集者は、色校正などでよく“シズル感”なる言葉を使います。
「sizzle」
もともと、肉などを焼いているときのジュージューっていう音のこと、
擬音語なんですって。
出しやすい食べ物と出しにくい食べ物があると思うんですが、
卵って両方言えると思うんです。
喫茶店のオムライスは難しそうだし、ゆで卵はテクニック次第だし……
この目玉焼きは出しやすい方なんでしょうね。
今月のテーマ「ベーカリー」っていう事を考えると、
本来なら反則なんでしょうが、この写真は明らかに卵が主役。
いいんですよ、これで。
よく上司に言われてきたことなんですが、
「写真家は小説家と同じ。つまり作家である」
ことを思うと、きっとこの人は、
私と同じ感性を持っている人なんだなぁって。
嬉しい限りです。
では、また。