ツレヅレハナコさんが愛してやまない東北。
なかでも青森が大好きということで郷土料理にハナコ流のアレンジを加えて、青森宴会を開催！
合わせて青森から取り寄せるお気に入り食材もご紹介します。

仕事に、プライベートにと、なにかと縁があり、頻繁に東北を旅しているツレヅレハナコさん。
東北はおいしい食材の宝庫と、ベタ惚れです。「なかでも青森が大好き。三方を海に囲まれ、地域によって魚介が違うし、山の幸も豊富。食材も、食文化も多様なところに惹かれます」。

地元の女性たちの台所にお邪魔して、郷土料理を教えてもらう機会も多いそう。冬に向けてたくさんの保存食を仕込む文化にも憧れています。

そんな青森の豊かな食文化にインスパイヤーされた、青森宴会をハナコさんが開催。地元で習ったり、居酒屋で食べたりした郷土料理に、ハナコ流アレンジを加えてくれました。
まずは、珍味をおしゃれな前菜に仕立ててカンパ～イ！続いてハナコさんの宴会に欠かせない揚げ物で盛り上げ、メインにおでん。締めのごはんも忘れずに。こうして宴会は延々と続き、夜は更けていくのです。

VOL.１　珍味盛り合わせ（4人分）

青森には、日本酒に合う珍味が豊富。オヤジ呑み会の様相にならぬよう、カナッペ仕立てにすれば、珍味とは思えぬおしゃれさ！青森定番のおそうざい「たらの子和え」もバターを加えたハナコ流アレンジに。

画像右上から時計回りで

練りうにバタートースト　

【材料】　

• 練りうに（瓶詰め）…小さじ4
• サンドイッチ用食パン…3枚
• 小ねぎの小口切り、バター…各適量

【作り方】

パンは1枚を4等分に切ってトーストする。バターをぬって練りうにをのせ、ねぎを散らす。

茹で卵の梅肉のせ　

【材料】

• 茹で卵…2個
• 梅干し（大）…1個
• かつおぶし…ひとつまみ

【作り方】

梅干しは種を取って包丁で叩く。茹で卵が安定するよう両端を切り、さらに半分に切る。
梅肉とかつおぶしをのせる。

たらの子和え

【材料】　

• にんじん…1本
• たらこ…70g
• しらたき…120g
• 水…1/4カップ
• 胡麻油…大さじ1
• しょうゆ…大さじ2~3
• バター…10g

【作り方】

１.にんじんは千切りスライサーで千切りにする。たらこは皮から中身をかきだす。しらたきは食べやすく切って下茹でする。

２.フライパンを中火で熱し、しらたきを乾煎りする。端によせて胡麻油を熱し、にんじんを1分ほど炒める。水、たらこ、しょうゆ、バターを加えて、水分がなくなるまで炒め煮する。

すじこきゅうり　

【材料】　

• すじこ（瓶詰め）…40g
• きゅうりの斜め薄切り…4枚
• 好みのスプラウト…適量

【作り方】

手でちぎったすじこをきゅうりにのせ、スプラウトをのせる。

【PROFILE】
ツレヅレハナコ
食と酒と旅を愛する編集者。著書に『ツレヅレハナコの南の島へ呑みに行こうよ！』（小社刊）「台所が2つある家」を一人で建てた顛末を綴った『女ひとり、家を建てる』（河出書房新社）など多数。

撮影／伊藤徹也　スタイリング／駒井京子　　取材・分／加藤郷子　構成／松本朋子

※2020年10月発売号掲載当時の情報です。