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【LIFESTYLE】料理家 こてらみやの「ベランダと暮らす」vol.13

Update : 2021.06.07
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ベリーの季節

雨の多い6月。
ベランダの植物にも水がたっぷり行き渡るようで、ベリー類の葉っぱは青々と茂り、果実は日毎に大きくなっていきます。

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我が家には、「ラズベリー」、「ブラックベリー」、「ブルーベリー」、「いちご(栃乙女)」と4種類のベリーがあり、いちごはもうそろそろ終わりですが、ラズベリーとブラックベリーは今が旬!

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そんなに大株でもありませんから、毎日とはいきませんが、23日ごとにベランダに出ては、収穫を楽しんでいます。

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ラズベリーは、紅色になれば収穫OK。指でつまんで軽くひねると、ぽろっと実が取れます。ラズベリーがカップ状に穴が開いているのは、この果托(かたく)という白い芯から抜けるからなのです。芯がない分、柔らかくて美味しいのですが、とにかく傷みやすい。だから収穫したらすぐに食べるか、冷凍して保存するようにしています。

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ブラックベリーは、赤黒くつやつやとして美味しそうに見えても酸味が強すぎるので、とにかく黒くなるまでじっと我慢…。と分かっていても、せっかちなのでついつい早めに収穫してしまいます。こちらは果托も実と一緒に取れるので、食べた時にほんの少し口に残る感じがします。

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すぐに食べない分は、保存容器に入れて冷凍庫へ。
容器いっぱいになった頃にジャムを炊くのが楽しみのひとつです。
昨年仕込んだミックスベリージャム(ベランダのいちご以外のベリーをミックスして炊いたジャム)もあとひと瓶で終わりなので早くいっぱいになって欲しいな〜。

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そうそう、先月末は、我がベランダの庭師(オット)のお誕生日だったので、このベリー類を使ってケーキを作ろうと思っていたのですが、ちょうど食べごろのベリーは、いちごが2粒とまだ赤みが残る酸っぱいブラックベリーが数粒のみ…。ということで! いちごを買い足して、なんとかバースデーケーキを仕上げることができました。数粒でも、自分が育てたベリーが入っていると美味しさ倍増! のようで、とても喜んでもらえました。

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東京はそろそろ梅雨入り。
じめじめして嫌な季節ですが、まだ青くて硬いブルーベリーが、雨のシャワーをたくさん浴びて実を膨らませてくれることを思えば乗り切れそうです!

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こてらみや

料理家。毎日食べたくなるような、素材の持ち味を生かしたシンプルな料理を得意とする。休日の楽しみは、ベランダで収穫した果物やハーブを使ってびん詰めを仕込むこと。著書に「魔法のびん詰め」(三笠書房)など。instagramアカウントは @osarumonkey

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