八百屋さんに登場する春野菜に、心躍る時期になりました。春巻きの語源は、春の新芽を巻いて食べて、無病息災を願ったことからきているとか。食べて美味しく、体にもやさしい春巻きを毎週1本ずつ、ご紹介します。
題して「ハルマキ100本ノック」。
「こんな食材、春巻きにならないかな?」など、リクエストも受けつけております。
(herself@kobunsha.com)までお願いします。
まずは最初に、100本すべての共通ルールです
春巻きの皮は、モランボンの春巻きの皮を使っています。時にはゴツゴツした具を巻いたりもするので、破れにくく、かつ美味しい皮が理想。モランボンの皮は、ちょうどいい厚さで、パリッと仕上がるところが気に入っています。薄い皮を使う場合は、具材を巻く時や火を入れている時に破れないよう気を付けましょう。
小さい食べものが好きです。小さいなかに全てが詰まっていて、美味しさがギュッっと詰まっているような気がするから。今の時季ならホタルイカ。あのサイズで内臓まで完全なイカになっているのは凄い。さらに春の野菜にぴったり合うのもエライ。困った時は、旬のもの同士を合わせておけば、間違いない法則(私が勝手に命名)はホントだな、と思います。
【材料】3本分
【作り方】
1.塩と山椒の粉を混ぜておく(山椒塩)。
2.春キャベツは芯の硬い部分を取り除き、親指大くらいにちぎる。ホタルイカは目を取り除き、キッチンペーパーで水分をよくふき取る(水気が残っていると、皮が破れやすくなるので大事!)。山芋は皮を剝き、おろし金で卸す。
3.春巻きの皮の上にキャベツを置き、ホタルイカを頭の向きを互い違いに並べ、上から山芋をかけ、なるべく平らに巻く。
破れやすいですが、破れちゃってもあまり気にしなくてOK!
4.フライパンにサラダ油を入れ弱めの中火で温めたら、春巻きの山芋の面を下にして並べ、そのままの火加減で揚げ焼きする。お好み焼き(イカ焼き)のような香りがしてきたら、ひっくり返す合図です。
5.すべての面が、美味しそうなキツネ色になったら、油を良く切って、半分に切り分け、山椒塩を添える。
【合わせたいお酒】
とにかくビール!
揚げ焼きしている間から、飲みたくなる香りがします。
動画でも紹介しています!
【バックナンバー】
1本目:原木シイタケと生ハム、ゴルゴンゾーラの春巻き
【プロフィール】
島田由美子:ドイツワインと野菜料理を楽しめる「ワインセラーローゼンタール」店主。春巻きはお店の定番メニュー。季節によって、中身が変わります。
ワインセラーローゼンタール
住所:東京都中央区銀座8-7-11 ソワレ・ド・銀座第2弥生ビル8F
☎03-3574-8758
営業時間: 18:30~23:00
休:日、祝
公式サイト
撮影/牧田健太郎 構成/松本朋子