■清々しい空気の中で過ごす朝食の時間が最高です

やっぱり早起きは三文の得！

まだ人の少ない早朝に、高原の澄んだ空気と優しい朝の光に満ちた空間で味わう、焼きたてのパンや香り高きコーヒー、地元で採れた新鮮な卵や野菜を使ったプレートは絶品です。

今回は軽井沢で美味しい朝食を堪能できるお店を、6・7月合併号本誌より一部抜粋してご紹介します。

■森に包まれた隠れ家カフェでおいしいモーニングを満喫

「涼の音」

旧軽井沢銀座にあった古い旅籠を、昭和初期に静かな森に包まれた現在の場所に移築。国の登録有形文化財になっている貴重な歴史的建造物です。

旧軽井沢銀座から犀星の径を5分ほど、深い森の中にひっそりと佇むカフェ。独特のベンガラ色の建物は、昭和のはじめから別荘として使われてきたもので、大きな改装を行うことなく、今もそのまま使われています。

そこには親日家として知られたライシャワー駐日大使の妻・松方ハルさんをはじめ、歴代のオーナーが育んだ上質な空間と周囲の森が調和した特別な雰囲気があります。

木漏れ日を感じながらゆったりと過ごせるテラス席もおすすめです。

モーニングセットは、(A)スープ、(B)キッシュ、(C)ハム・ベーコン・チーズのそれぞれをメインにした3種類。香ばしい焼きたてのパンは旧軽井沢銀座のブランジェ浅野屋から。￥1,300～￥1,400(税別)。

涼の音[すずのね]
長野県北佐久郡軽井沢町旧軽井沢972 ハウスNo.1138
☎0267-31-6889
営業時間／9：00～17：00(モーニング～11：00、ランチ11：30～16：30)
定休日／水曜
HP／http://suzunone.main.jp/

■素材の味が生きている毎日でも食べたい焼きたてパン

「haluta karuizawa」

halutaが目指しているのは、食べるだけで自然と体も心も元気になるパン。「毎日食べても飽きない、食事と一緒に食べてほしいパンです」と店長の間島尚子さん。

中山道沿いにある地元でも大人気のベーカリーカフェ。店内には焼きたてのパンのいい香りが立ち込め、オープン直後から次々と客が訪れます。

コンセプトは「毎日食べたくなる定番のパン」。ショーケースにはシンプルで飽きのこないパンが20～30種類ほどずらりと並びます。

国産小麦ときれいな軽井沢の水を使った、素材の味をダイレクトに感じられるハード系が中心で、噛むほどに味わい深いものばかり。

ドライフルーツたっぷりの「フルクト」、クルミ、ピスタチオなどのナッツが詰まった「このみ」をはじめ、吟味された材料を使って手作りされるパンは毎日すぐに売り切れてしまいます。

haluta karuizawa[ハルタ カルイザワ]
長野県北佐久郡軽井沢町中カルイザワ3018-3
☎0267-31-0841
営業時間／9：00～16：00(パン売り切れの場合は15：00終了)
定休日／不定休
HP／http://www.haluta.jp/shop/#haluta-karuizawa

■心も体も元気にしてくれる、風を感じる自然派レストラン

「RK GARDEN」

動物性の素材を一切使わず、自家菜園や地元の契約農家の畑で毎朝獲れる有機野菜が楽しめるヴィーガンレストラン。
ユニークなのは、壁や窓を取り払った大胆な空間作り。風を感じ、花と緑に囲まれた店内は、本当に気持ちがいいものです。

こだわりの朝食は、オーガニック全粒粉とじゃがいもで作ったローズマリー風味のガレット、高原野菜のグリルなど。

RK GARDEN[アールケー ガーデン]
長野県北佐久郡軽井沢町追分1138-1
☎0267-31-5330
営業時間／9：00～16：00(L.O.)(モーニング～11：00)
定休日／火曜
HP／https://www.rustic-kitchen.net/

撮影／森山雅智　取材・文／熊野由佳　構成／川原田朝雄