連載&レコメンド

心地よい部屋 ~HERS interior REVIEW~ case09

Update : 2020.06.18
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インテリアの”テイスト”って、すごく大切です。
モダンテイストが好きなのにほっこりした部屋を選んでしまったり、
北欧テイストが好きなのに、無機質な内装を選んでしまったり……。
ご自身で積極的に選んでいれば、そんな悲劇は起こらないと思いますが、
たとえば、ご主人のこだわりが強すぎるご家庭だったりすると、ありえます。

Sさんご夫婦は、ともに旅が趣味。
旅先で出合った空間をご自宅に取り入れているそうです。
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こちらのキッチンは、ニューヨーク・ブルックリンスタイル。
たしかに、モノトーンベースの色合いに、インダストリアルな照明使いなど、
シャープで洗練されていますね。
倉庫をリノベーションしたキッチンがイメージソースとのこと。

キッチンカウンターの延長のように作ったダイニングテーブルは
まさにシェフズテーブルのような趣き。

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スチール製の室内窓をしつらえた内装は、光と風の通り道を作るため。
68㎡のマンションという環境を最大限に生かした工夫は、
スタイリッシュなだけでなく、快適な暮らしを支えています。

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ダイニングからも手の届く場所にビルトインのワインセラーを設置。
「休日に料理を作り、つまみながら夫婦でワインを楽しんでいます」

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ソファを置かないお宅なので、
ダイニングに備えられたチェアは座り心地のいいアーム付き。
これだとダイニングテーブルに長居してしまいそうです。

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キッチン以外の場所もNYのホテルのような雰囲気。
自然光の入る窓際にはミニ書斎とパウダールームを設置しています。
バルコニーからの眺めがミラーに写りこみ、気分よく朝の支度ができるそう。

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ちなみに、こちらの暖炉はバイオエタノール式で、
煙突いらずのため、マンションでも対応できます。
ダイニングの一角の小上がりスペースが一気にリッチな空間に。

空間作りのイメージをまとめる、たったそれだけで
毎日の暮らしが一段階豊かになれそうです。
ただし、ご家族の趣味が近いということが最重要かもしれませんね。

 

撮影/金子美由紀(ナカサアンドパートナーズ) 取材/加藤登紀子
HERS2019年1月号より

編集K

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