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【ミスター血圧・渡辺尚彦医師に聞く】高血圧にならないための予防法

Update : 2020.05.22
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ここのところ、季節の変わり目になると体調が悪い……。以前なら、温かくなるとともに自分のモチベーションも上がり、元気を取り戻していたものですが、やはりこの歳になって、なにか体の変化が起きているからなのでしょうか。

今まであまり意識しなかった血圧についても、これからは気にかける必要があるのかもしれません。

今回は高血圧にならないための予防法と、知っているようでしらない血圧についての疑問を、4月号本誌より一部抜粋してご紹介します。

 

 

今回お話しいただいたのは……

ミスター血圧・渡辺尚彦先生
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聖マリアンナ医科大学卒業。同大学院修了。1990年東京女子医科大学講師。その後、早稲田大学客員教授、日本歯科大学病院臨床教授、東京女子医科大学東医療センター内科教授・感染制御部長、愛知医科大学病院客員教授、聖光が丘病院顧問等に就任。24時間血圧自己測定の世界記録保持者。近著に『血圧を下げる最強の方法』(アスコム)等。

 

 

■高血圧の仕組み

①血管や血液の質に問題がある
日常生活の中の温度や緊張、塩分の摂りすぎなどで、血管が収縮したり、血液が増えたり、血がどろどろだったりして血圧が上がる。あるいは、運動不足などによる血管の硬化や老化で血圧が上がる。

②心臓の「血液を送り出す力」が強い
自律神経が影響する場合が多い。交感神経優位の状態が続き、体が活動的状態でリラックスしない。副交感神経が働くと血圧は下がるが、副交感神経の働きは40代から低下する。女性ホルモンの一つ、エストロゲンが減るのも、その原因とされる。

※上記は、本態性高血圧の場合、別の病気が原因の二次性高血圧の場合を除く。本態性高血圧とは、遺伝や体質、生活習慣などによる原因がはっきりしない高血圧。それに対して、二次性高血圧とは、ホルモン分泌の異常、他の疾患、薬剤の副作用などによる原因が明らかな高血圧。

 

 

 

高血圧にならないために渡辺尚彦先生が提案する、日常生活の中での予防法

■渡辺式ふくらはぎパンパン体操
〝第2の心臓〟とも呼ばれるふくらはぎ。心臓から最も遠い下肢の血液を心臓に向けて送り出すため、ふくらはぎの筋肉は収縮と弛緩を繰り返してポンプの役割を果たしています。長時間動かさないでいると血液やリンパの流れが悪くなり血圧も上がります。

イラスト①
①両手のひらの付け根部分で足先から膝下あたりまでパンパンと叩きます。(約5分ずつ)。

イラスト②
②げんこつでアキレス腱から膝裏まで叩きます(約3分ずつ)。

 

■反復1週間減塩法
1週間だけ徹底的に減塩し、その後は以前の食事に戻すという方法を渡辺先生は提案しています。減塩期間の1週間は1日5g未満の塩分量にします。1週間、無理なく減塩するための工夫もいくつかご紹介。
・食品成分表の塩分量をチェックする習慣をつける。
・朝食はフルーツグラノーラ(1食0.2g)が理想的。
・降圧効果に優れた豆類を取り入れる。
・刺身はワサビだけで食す。

 

■合谷のツボ押し
「合谷」というツボを押して血流を促します。

合谷イラストa
①親指と人差し指の間にある三角形の部分を親指で約1分間押します。反対の手も同様に。
②親指の骨と人差し指の付け根が交差する部分を、親指で約1分間押します。反対の手も同様に。
③人差し指の骨を手首の方向にたどったところにある、コリコリとしていて押すと痛みを感じる部分を親指で約1分間押します。反対の手も同様に。

 

 

■知っているようで知らない、血圧を整えなおすために押さえておくべきことは?

Q.とにかく塩分を摂らなければいい?水をたくさん飲めばいい?

A.水をたくさん飲むことはいいことですが、塩分を摂りすぎたからと水を飲んでも減塩にはなりません。塩分を摂りすぎたときはむしろカリウムを摂りましょう。果物や野菜に含まれています。

塩分の過剰摂取は胃がんや脳卒中のリスクを高めることになります。もちろん、極端な減塩は脱水、栄養不足、低ナトリウム血症などリスクを伴います。1日7g未満を目安に。

 

Q.「血行をよくすれば血圧が下がる」ということは、サウナやお風呂は効果的ですか?

A.入浴も運動と同じように脈拍が増えますので一種の労作になります。適度に体を温めることは血圧を下げますが、42℃以上のお湯に入ると交感神経が緊張して血圧や脈拍が上昇します。私は40℃くらいを推奨しています。暑いサウナも体に負担となり危険です。サウナを出た直後の冷水浴は愚の骨頂。

 

Q.肥満じゃないし、運動もしているから、大丈夫ですよね?

A.肥満は高血圧のリスク因子であることは間違いありません。でも、遺伝や加齢のリスクもあります。また、運動をしていれば心配ないということではなく、血圧も測って、自分のことを知ったうえで適切な運動を行っているかどうかがポイント。ハードな運動は急激に血圧と脈拍を上昇させるので、要注意です。

 

Q.サプリには効き目がありますか?

A.効果はあると思います。食品でも血圧を下げる効果のあるものはいろいろあります。お勧めは渋皮付きピーナッツ。コレステロール値や中性脂肪値を下げる効果もあります。スイカ果汁、レモン果汁、納豆、お酢なども効果的です。

 

Q.血圧を測定しなくても、血圧が高くなっている状態を察知することはできますか?

A.頭痛や吐き気、めまい、鼻血・・・・体になんらかの不調を感じたときに血圧を測ると高いことが多い。すごく汗をかくようになったという場合も、自律神経に異常があるのかもしれないので気をつけたほうがいいでしょう。

みなさん逆に考えているかもしれませんが、血圧が高いから不調なのではなくて、不調だからこそ、体は血圧の数値でメッセージを発信しているのです。

 

 

 

取材・文・イラスト/齊藤素子 構成/川原田朝雄

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