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人気スタイリスト4名に聞く、ずっと着たい服のケア&メンテナンス方法

Update : 2020.02.28
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オシャレを愛する女性たちは、愛すべきアイテムのメンテナンスにもこだわりを持っています。

ただ守るだけではない、女性像にも響くケアのお話。衣替えのシーズンの前に一読すれば、暮らしやスタイルを整えなおす、素敵なきっかけをもらえそうです。これからも大切にしたいアイテムとずっと付き合っていくための、ケア&メンテナンス方法を、3月号本誌より一部抜粋してご紹介します。

 

 

オシャレの賢人たちが実際にしているケア&メンテナンス方法をご紹介!

 

■スタイリスト斉藤美恵さん
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小誌を始め、数多くの雑誌や広告などで活躍のスタイリスト。大人の洗練を感じさせるカジュアルモードな着こなしにも定評あり。

毛玉の状態に合わせてグッズを使い分け

ニットは一枚で暖かい&肌触りのいいカシミア、ウール、シルクの天然素材ばかり。毛玉ができると上質なニットにも生活感が出てしまいます。

出かける直前にササッと使いたい時や大きな毛玉には「浅草アートブラシ」、毛足の長いニットには「マックスマーラ」のノベルティのブラシ、全体に広がった細かい毛玉には毛玉取り機。電池切れしないコード付きが必須です。

 

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<左>毛玉取り機はこれで4台目。コード付きがベストという結論に。<中>浅草アートブラシは、かれこれ10年以上愛用しています。<右>マックスマーラのノベルティ。(すべて私物)

 

 

 

■スタイリスト渡邊由貴さん
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雑誌、アーティストのスタイリングなどで活躍。肌が弱い人に寄り添う下着ブランドを立ち上げ予定。http://watanabeyuki.com

着た服はすぐにしまわず、消臭除菌&陰干し

お気に入りのアイテムとは、ずっと付き合っていくために、日々簡単にメンテナンスを実践するようにしています。

脱いだアイテムの汚れなどのダメージを確認し、特に問題なければ消臭スプレーをします。すぐに収納ボックスにはしまわずに、一日陰干しして湿気を飛ばしてあげるのもポイントです。この方法を継続してから服が本当に傷まないんです。

シーズンオフのコートやジャケット、白いアイテム、ビジュー付きのアイテムなど、デリケートなウェアたちは、和紙製のガーメントバッグに入れて収納します。

 

上質なニットこそ手洗い。エアハンガーを使用します

以前カシミアニットをクリーニングに出したら毛玉だらけになって戻ってきたことがあり、いろいろ調べて、自分で手洗いがベストという結論になりました。

エアハンガー<下写真>で干すと、糸が縮まずにふっくらきれいに仕上がります。

カシミアのコートやジャケットは、ハイブランド御用達のクリーニング「レジュイール」に依頼。もう少し低価格の店舗を利用する際も、必ずクリーニング協会に加盟しているところを選んでください。トラブルが起こった場合も安心です。

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人体に近い厚みで、身につけているのと同じような形で干すことができるボディハンガー。衿元や肩山のラインもきれいに。M、Lあり。¥3,200(パシャバシャ/サンワード)

 

 

 

■スタイリスト大草直子さん
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スタイリスト、ウェブメディア「AMARC(https://amarclife.com/)」主宰。近著は『大草直子のNew BASIC STYLE』(三笠書房)

エイトンのニットには自分用のヘアケアグッズを

大切な服は、ケアも特別扱い。

洗剤は、日常着なら「エコストア」、デニムには「ザ・ランドレス」、シミ抜きには「エコベール」というふうにアイテムや用途に合わせて使い分け。

毛足の長いモヘアタッチのエイトンのニットに関しては、自分用のシャンプー&ヘアパック「シスレー ヘア リチュアル」を使用しているんです。繊維を滑らかに整えてくれるので、買った時の風合いを守ることができます。

高価なものだけ特別というわけじゃなく、「ザラ」の白ジャケットもお気に入りすぎて、シミがついても諦めきれない一着。そこで頼りにしえいるのは「伊勢丹」のクリーニング。そのジャケットについたシミも、きれいに落としてくれました。

 

 

■スタイリスト長澤実香さん
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女性誌や広告を始め、数多くの女優やモデル、クリエイターから絶大な支持を集めるスタイリスト。インスタグラム@nagasawamika

黄ばんだ白ブラウスを蘇らせる「リクエ」

白いコットンシャツは家で洗えるものがほとんどですが、デザインが凝っていたり、アイロンがけが難しそうなデザインはやっぱりクリーニングですよね。

でも、久々に着ようと思って出してみたら黄ばみが・・・・・。そんな時に出合ったのがクリーニング店の「リクエ」。ファッショニスタ愛用の水洗いだけのクリーニングで、ウールもレザーもスーツもドライではなく水洗い。汗などの水溶性の汚れは油では落ちなくて、だからドライクリーニングに出したのに黄ばみが発生してしまったみたい。

でも、リクエに出したら黄ばんだブラウスが真っ白に。アイロンの技術も素晴らしく、ディテールも立体的に‶一張羅〟として蘇らせてくれました。

 

#選択ブラザーズが手がける洗剤を愛用中

忙しいとはいえ全部おまかせというわけにもいかないので、自宅でのデリケートなものを選択する時は、トップアーティストなどの衣装クリーニングも手がける、洗濯ブラザーズの「リブレヨコハマ」の洗剤を愛用。

エストネーションで発見したのですが、ナチュラルなのにしっかり汚れが落ち、柔軟剤なしで風合いよく仕上がります。上品な香りもお気に入りです。

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エストネーションのオリジナルフレーバー。「リブレヨコハマ ランドリーティタージェント」。綿、麻、合成繊維用。600㎖、¥2,640(エストネーション)https://livrer.stores.jp

 

 

イラスト/吉岡香織(asterisk-agency) 取材・文/櫻井裕美 構成/小橋健太郎

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