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食の魅力を感じられる北海道、今注目の宿2選

Update : 2019.12.02
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最近、北海道に移り住む料理人、生産者が多いような印象を受ける。また、旅のスペシャリストたちの注目度も高い。

でも全体として浮かれた観光地になっている様子はなく、むしろ各地でどっしりとその地に根を下ろし、その土地の風土を生かし食材を生かし、楽しみながら、それらを訪れる人たちに提供してくれる、「意思のある宿」が増えている。北海道にしかない最高の生産環境を「宿」が主体となり、思い思いの表現の仕方で体感させてくれ、寛がせてくれる。

今までとは価値観の違う「ラグジュアリー」を求めるなら、北海道が今、おもしろい。

前回に引き続き〝北海道を体感させてくれる〟そんな宿を12月号本誌より一部抜粋してご紹介します。

前回の記事はこちら

 

〝宿主の想い〟に触れる旅

■江差町「江差旅庭 群来」
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古い漁師町に人を呼ぶ、全室離れの高級旅館

北海道檜山郡江差町で知る人ぞ知る宿として人気を集めている『江差旅庭 群来』。

中庭を囲む廊下で繋がるわずか7室の客室は、すべて離れのように独立した造りで、客室の浴槽を源泉掛け流しの温泉が満たします。

宿から車で約15分のところにある自社農園「拓美ファーム」はすべて『江差旅庭 群来』の為のもので、夏場の食料自給率は70%にも及ぶといいます。

~中略~

江差は海の幸はもちろん、川魚に山菜と、自然の恵みに事欠きません。加えて、自社農園で育てる食材を使うことで、半径25キロ圏内で宿で使う食材をまかなっています。

「この宿は農園ありき。農園での仕事が、宿が目指すものを表しています」とオーナーの棚田さん。

宿で提供した蟹やホタテの殻、出汁を取った後の昆布などは、粉砕して鶏や羊の飼料に。生ごみは、堆肥にして畑の土づくりに活用する循環型農業を行っています。
農園の一角にある作業小屋では、原木栽培のしいたけを干ししいたけに、鮭を塩漬けにして寒風にさらしてつくる伝統保存食「寒干し」に、果実を自家製果実酒に加工しています。
しかもこの作業のほとんどを、棚田さんと妻の冨美子さんの二人で行っています。

まるで農家民宿のような手づくりのおもてなしと、ラグジュアリー旅館のくつろぎ。
ひとつの空間にその価値が共存しているのがこの宿最大の、そして唯一無二の魅力です。

 

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江差旅庭 群来[えさしりょてい くき]
北海道檜山郡江差町字姥神町1-5
☎0139-52-2020
客室/全7室
料金/1泊2食付き1人¥45,000~(季節により異なる)
自社農園「拓美ファーム」は見学可能(要予約)
HP/https://www.esashi-kuki.jp/
アクセス/函館空港から車で約1時間30分、JR函館駅から函館バスで約2時間、「姥神町フェリー前」下車徒歩5分。

 

 

ワインの産地で食を満喫する旅

■余市町「余市SAGRA」
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生産者へのリスペクトが生む、一期一会のコース料理

札幌で11年、人気を博したイタリア料理店『サグラ』が2017年11月、日本ワインの注目産地・余市町に移転。宿泊施設を備えたレストランとして生まれ変わりました。

村井啓人シェフによるディナーコースは現在、10皿前後のおまかせコースのみ。
小皿で供される料理の数々は、馴染みのあるイタリアンの定番とは一線を画すもの。しかしながら自家製の果実酢や魚醤を用いたり、その時期だけのハーブや野菜の花で香り付けしたりと、地に根ざし、季節を表すイタリア料理の本質を表しています。

村井シェフいわく「自然とは、逆らわないこと」。

その言葉には、風土に寄り添い、真摯な仕事をする生産者への敬意も込められています。

~中略~

『余市サグラ』の魅力を語るうえで欠かせないのが、村井シェフの奥様、弥生さんのサービス。
料理とワインについての深い知識を持ちながら、型にはまらない細やかな接客が、ゲストを心地よい時間へと誘います。

食材が生まれる自然の中で、ワインとともに食事をゆっくりと味わい、時を忘れてくつろいでほしい。
宿泊施設を併設したのも、村井夫妻のそんな想いからです。

ゲストルームの床はカラマツをはじめ、道産木材を基調としたナチュラルな空間。
味わいだけでなく、滞在を通じて体全体で北海道の魅力を感じられる。

旅の目的地になるレストラン、『余市サグラ』に滞在するためだけに、北海道を目指す価値が十分にあります。

 

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余市SAGRA[余市サグラ]
北海道余市郡余市町987-2
☎0135-22-2800
料金/ランチコース¥5,000(土日限定、11~4月は休業)、ディナーコース¥10,000、ステイプラン(1泊2食付き)1人¥30,000(すべてワイン代別途)。
客室/全2室
HP/http://www.sagra.jp
アクセス/JR余市駅からタクシーで約10分。

 

前回の記事はこちら

 

撮影/長谷川潤 取材・文/佐々木ケイ 協力/北海道観光振興機構 構成/山田麻琴、川原田朝雄

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