「そうそう、それ欲しかった！」が名品です
〝名品〟と聞くと、ハイブランドの高価な定番品が思い浮かびますが、大草さんが選ぶ名品はひと味違います。ファッション業界で培った厳しい審美眼を持ちつつも、マインドは一消費者。この素材＆デザインで、このお値段、「買って本当に得した！」と思えるものばかりが集まりました。

日々の着こなしのベースとして欠かせないアイテムたち
展示会や撮影用の貸し出しなど、仕事柄たくさんのファッションアイテムに触れるチャンスがあります。そこで見て聞いて使って、私がぞっこんに惚れ込んだものは、「これいいよ！」と誰かに伝えたくなってしまう性質なんです（笑）。今回はそんなものばかりを一堂に集めました。並べてみると、アウターやパンツなど外側に着るものや小物類は、トレンド感が程よくあって、作りや素材が素晴らしくいいのに、お手頃価格のものが中心。また、Ｔシャツやソックスは、見た目のよさはもちろん、機能性が高く定期的に買い替えられる価格のもの。そして、肌に直接触れるインナー類は、ちょっとお高いけれど、私がリアルにリピート買いしているもの、というラインナップになりました。特にインナーは探してもなかなかピンとくるものに出合えないので、抜群にいいものを見つけたら、色違いで大人買いして、丁寧に洗濯をして愛用します。ここに挙げたものは、全て私の日々の着こなしの土台となって、お洒落の楽しみを支えてくれるものばかりなんです。

ボーダーなのに女らしさも出せるって嬉しい
～Le minor～ルミノアのカットソー
フランス海軍御用達、ボーダーＴと言えばルミノアと言われるほどの老舗ブランドです。しっかりした素材なので一枚で着ても透けず、体のラインを拾わない。それでいて柔らかく着心地がいいのだから、手放せなくなります。背中のＶカットのおかげで、カジュアルすぎないのも素敵です。

<写真>定番カットソーの新色。つかず離れずの絶妙のサイズ感です。
カットソー￥11,000（ルミノア／ゲストリスト）ピアス￥65,000（マリハ／ショールームセッション）

撮影／金谷章平（人物）、魚地武大<TENT>（静物）　モデル／ブレンダ　ヘア＆メーク／佐藤エイコ<ilumini.>  スタイリング／大草直子　取材・文／秋元恵美　構成／小橋健太郎

※掲載中の情報は、2019年2月号掲載時のものです。