●主役にも名脇役にもなるライダース
~大草さんのライダースヒストリー~
モード感のあるバレンシアガは、堅牢な素材のクロップド丈。ラ・フォンタナマジョーレは、長年愛用し牛革がくたっとしていい感じに。娘が一緒に愛用しています。アッパーハイツは2年前に購入。大のお気に入りで旅行にも持って行きます。今年はゴールドの金具が大人っぽいチンクワンタのものを購入。
「いつか買いたいなら今が絶対に買い時です」
大昔から今に至るまで、ずっと愛してやまないのがライダースジャケットです。個人的には「一生ものの服はない」とは思っていますが、ライダースだけは別。数年ごとに、新しい素材やディテールの違うものを集めてきました。羽織っても肩掛けしてもサマになるので、着るものに困る秋口や春先にとても重宝しますし、真冬になればコートのインに着るのもあり。どんなテイスト、どんな質感の服にも合う懐ろの深さには感服してしまいます。さらに、年を経るごとに革が味わいを増していくので、何年たっても楽しむことができるんです。ですから「私もいつかは欲しい」と思っているなら、迷わず今すぐ買って、長く着るのが絶対にお得です。〝ファーストライダース〟なら、黒で革が柔らかく、ややコンパクトなものがおすすめ。きついなと感じるときは、ポケットのファスナーを開けるだけで、ゆとりが出て着心地がよくなります。また、ウエストベルトや袖のファスナーなどがないものなら、ハードすぎないので大人にもチャレンジしやすく、着こなしも簡単ですよ。
<写真上>BALENCIAGA 5年モノ upper hights 2年モノ
<写真上>CINQUANTA 今シーズン購入 LA FONTANA MAGGIORE 9年モノ
撮影/魚地武大<TENT>(静物) 取材・文/秋元恵美 構成/小橋健太郎
※掲載中の情報は、2019年1月号掲載時のものです。