最初に着るのは赤リップ
~赤リップをつける時の楽しい気分を着こなしへと広げて~
以前はつけなかった赤リップ。でも大人世代になり、赤は、アラを隠して血色を良くし、内面からきれいオーラを出してくれる色だと、改めて気づきました。若いころは派手になったり、口元が浮いたりして扱いにくかったのですが、年齢を重ねるごとにしっくりと似合うようになってくるんです。昔はだいすきだったのに、似合わなくなって、諦めた服やメークアイテムもあるけれど、赤リップのように、この年代になってようやく使いこなせるようになるものもあるのがお洒落の楽しさ。まだまだ進化できると感じます。
「今日は元気を出したい、パワーが欲しい」という日には、ベースメークの上にまずリップをつけます。そして、リップからインスパイアされるメークやファッションを考えていきます。赤=ドレスアップと思われがちですが、インパクトがある色だけに、重く着飾ると古く見えてします。そこで大人におすすめなのは、〝赤を着崩す〟という発想。赤をつけた瞬間の楽しい気分を装いに生かすとうまくいくんです。
<写真>リップは画像下、M・A・Cのもの。シャツ¥25.000(THIRD MAGAZINE)
<写真>大草さん私物 様々な色味、ツヤ感の赤リップを愛用しています。通常、リップはメークの最後にすることが多いですが、私の場合、赤リップは最初に。そこからアイメークやチークの雰囲気を決めていきます。《左から》NARS「パワーマットリップピグメント」(♯2786 ブリックレッド)、rms beauty(リバウンド)、WHOMEE(col.WANT ブラウン)、M・A・C(ロシアンレッド)
撮影/川崎一貴<MOUSTACHE>(人物)、清藤直樹(静物)モデル/森下紀子 スタイリング/大草直子 ヘア&メーク/小林懸<glams> 取材・文/秋元恵美 構成/小橋健太郎
※掲載中の情報は、2018年12月号掲載時のものです。