『いかに接近し構図を決めるか』
皆様、
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
さて、今月は松坂桃李さんの写真。
本当によく整った顔です。
これなら、どこから撮っても素敵に写りそう……ですが、
それでは「もっと色んな表情が見たい!」という読者の方の
希望に応えることができません。
彼は俳優ですので、自由に動くこともできるでしょうが、
取材現場で何かを演じることって、結構難しいんだと思います。
特にこのくらいの年齢の男子にとって。
「じゃあ、母親にお土産を選んでるっていうシチュエーションで」と振ったところで、
それを実際にやってもらわないといけない。
雑誌として切り取りたい松坂さんと、50代の女性誌にはこう登場したいっていう
ご本人の希望とのすり合わせもありますし。
結果的に、みんなが思っている通りの好青年の松坂さんがここにいます。
それと同時に、かなり逞しい手首と手が写りこんでいます。
でも、整った美しい顔の邪魔をすることなく、イイ感じの露出量(面積)で。
松坂さんが左利きだったことも幸運だったでしょうね。
インタビューにもありますとおり、ご両親とも大人同士の関係が築けている様子。
「優しそうな男の子ね」っていう第一印象から一歩進んでもらうにはピッタリの
仕上がりになっていると思います。
こういう取材って、被写体とカメラマンはほとんどが初対面。
このカメラマンは女性だったことがよかったのかもしれません(?)。
では、また。