HERS編集部員がおすすめする一品を毎週ご紹介。
お酒好きからスイーツ好きまで、部員の個性も垣間見れるかも!?
東京・中目黒の某焼き鳥屋さんの親子丼……う~ん、ウマい!
それにしても、ニッポンの卵は黄身の色が濃いですよね。赤に近いオレンジ色が多いです。でもこんな色の卵は、海外ではなかなか存在しません。やっぱり日本の食材は健康で栄養価も高いから「いい色」なんですね!
……というのは間違いだって知ってましたか?
以前、ニューヨークの友人が東京に遊びに来たときに言ってました。
「ニッポンの卵は黄身が赤っぽくてキモチワルイネ……」
私たちからしてみれば、黄身が薄いのは気味が悪いような気もしますが、アメリカ人は逆。彼らはレモンイエローのような薄い黄身を好みます。そのほうが美味しく見えるのです。
そして、なんとインドでは黄身が白い卵もあるのだとか。もう、そうなると黄身ではなく、2番目の白身です。茹でると、つるっとした外側の白身と、ほくほくっとした内側の白身。ニッポン人にはアンビリーバボゥ! 決して美味しそうには見えないでしょう。
でも調べてみると、黄身の色と卵の味は無関係のようです。また、黄身が薄い色だからといって、栄養価が低いわけでもないのです。
では、なぜ黄身の色が国によって違うのか。それは卵を産む鶏に与えるエサの違いです。オレンジ色の卵を産む日本の鶏のエサには、赤いパプリカの粉末が混ざっています。一方、アメリカのレモンイエローの卵は、麦やトウモロコシといった黄色っぽいエサによるもの。そして、インドの白い卵は、エサが白いお米だから。
つまり、日本ではオレンジ色の卵のほうがウケるので、エサの段階から赤身のある色素を混ぜているだけなのです。味や栄養にはほとんど影響していないのだとか。
ちなみに、卵の殻の色も褐色の赤玉と普通の白玉の2種類がありますよね。なんとなく赤玉のほうが美味しそうで体に良さそうな気がしませんか? 赤玉のほうが値段も高いし……。
でも、殻の色についても味や栄養価とは無関係らしいですよ。
赤玉と白玉の違いは、鶏の種類です。大雑把にいうと、羽が白い鶏は白い卵を産み、羽が褐色もしくは黒っぽい鶏は赤玉を産むだけ。じゃあ、なぜ赤玉のほうが高価なのか。それは、赤玉の鶏のほうが白玉の鶏より個体が大きく、そのぶんエサをたくさん食べる→エサ代がかかる→価格に反映される、ということなんですって!
だったら、価格の安い白玉で十分!
なのですが、小生、それはわかっていつつも、スーパーではついつい赤玉を選んでしまい、黄身の色も濃い卵のほうが好きです……。
味覚って、舌や知識だけの問題ではなく、見た目で判断する脳の力が大きいですからね。やっぱり小生、ニッポン人だから……。
編集 TK47YO