Editor's Baton

HERSの編集部員やライターによる活動日誌。
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【東京アートパトロール】STARS展:現代美術のスターたち ––日本から世界へ

Update : 2020.08.14
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アート巡りがただただ好きなだけのライター安西繁美が、いま気になるアートを見て回って、勝手に感想を書く「東京アートパトロール」。

 

スターアーティスト達が結集!

 森美術館で始まった話題のSTARS展。
草間彌生(言わずと知れた水玉の女王です)、李禹煥(直島に建築家・安藤忠雄とのコラボレーションによる美術館がありますよね!)、宮島達男(六本木ヒルズのTSUTAYAの向かいにあるデジタル数字の浮き上がるパブリックアート、見たことありますでしょうか?)、村上隆(最近ではUTでのビリーアイリッシュとのコラボもあった、あの世界のMURAKAMI)、奈良美智(カワイイという感情だけではとても括れない反骨精神が込められたROCKな作品は女性ファンも多いはず)、杉本博司(小田原方面ドライブのマスト立ち寄りポイント・江之浦測候所のほかにも劇場・海景の写真シリーズ、立体作品、パリ・オペラ座など海外公演を含む舞台演出でも評価の高い)、聞けば誰もが知っている6名のアーティストの初期作品と最新作を繋ぐ形で紹介されている展覧会です。

展示はもちろん、圧巻! 現代美術ビギナーが何の前知識を持たずに出かけても胸いっぱい、頭いっぱいになる、渾身の作品が並びます。

 

 スターは1日にして成らず。

私がその作品群を見ていて一番に感じたのは、STARアーティスト達の戦いの軌跡です。

STARって類い稀な才能を持って生まれ、自分の進むべき道を定め、時代と戦い、切り開き、未来に光を照らしてくれる存在なのだと改めて実感しました。

だって、思うのです。

例えばアニメという表現も、今でこそ国が先導して海外に売り込むみたいなメジャーな流れもありますが、それより四半世紀前くらいから村上隆さんはアニメ文化を理論的に構築して「スーパーフラット」という概念で世界に斬り込んでいっていたわけで。これだけでも、どれだけの偉業かと。

一方で、私が若い頃の女性のメインストリームは(もちろん自戒も込めて)、「3高を捕まえて、寿退職」を考えていた時代でした。アニメ=オタク=宅八郎がステレオタイプだったと言えば頷いてくれる人も多いはず。

同じ時代に生きる日本人アーティストが生み出す作品は初期作品からも最新作からも様々な背景が実感として捉えられるから、気づかされることばかり。

1度見ただけではとても消化しきれないから、会期中何度も通いたいと思っています。

 

08_奈良美智《Voyage of the Moon(Resting Moon) Voyage of the Moon》
奈良美智《Voyage of the Moon (Resting Moon) / Voyage of the Moon》
2006年
制作協力:graf
所蔵:金沢21世紀美術館

撮影:中道 淳/ナカサアンドパートナーズ

「窓から奈良さんの制作現場を覗き見ることができます。BGMとそのセットリストも見逃さずに。奈良さん本人のtwitterによると、足元の立ち入り禁止のテープの一部には自筆の文字と絵が描かれているところがあるのだとか。次に行った時は見逃さずチェックしたい」

 06_杉本博司《シロクマ》
杉本博司《シロクマ》
1976年
所蔵:大林コレクション

NYの自然史博物館のジオラマを撮影した1976年撮影の作品。ミュージアムショップではこの作品のポスターが売られていました。人気で売り切れ必須。初日から11枚限定販売とのことです」

15 草間彌生 展示風景:「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」森美術館(東京)2020年 
草間彌生
展示風景:「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」森美術館(東京)2020年 
撮影:高山幸三

「今回唯一の女性アーティストが草間彌生さん。もし未来に同じ趣旨で展覧会が開かれるとしたら、アーティストの半数は女性だったらいいなと」

 

ロンサムカーボーイ
©︎2020 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

2008年に約16億円でアメリカのオークションで取引されて話題になった村上隆さんのフィギア作品『マイ・ロンサム・カーボーイ』は私も初めてみました。最初に日本の所属ギャラリーから出されたファーストプライスは300万円程度だったとか!?  ギャラリストおそるべし」

「STARS展:現代美術のスターたち ——日本から世界へ」
森美術館
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
2021年1月3日(日)まで
10:00〜22:00(火曜日のみ17:00まで)
入館料:一般¥2,000(入館は事前予約)
公式サイトはこちら 

 

text:安西繁美
女性誌やカタログで主にファッション、食関係、アートの企画を担当する編集・ライター歴四半世紀。流行には程よく流されるタイプで、食いしん坊、ワインと旅行好き。東京日本橋出身、よって下町気質。家族や友人に美大出身が多いのに私は画力ゼロ。描けないけど書けるようになれたらいいなと。

 

 

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