琵琶湖ほどの水量を蓄えているといわれる京都の地下水。敷地内の豊富な地下水を茶房のお冷として出したところ、お客様から「美味しいね」と褒められたことをきっかけに、氷作りをスタート。シロップも同じ地下水で手作りします。通年提供のかき氷は、綿雪のようにふわっととける食感が魅力です。
氷だけでなくシロップも地下水にこだわっています
<写真>抹茶、ほうじ茶、みぞれの3種類のシロップに、餡や団子、栗の甘露煮、ぶぶあられが添えられた豪華な「利休」¥1,080(税込)。一保堂茶舗、丸久小山園、柳桜園茶舗の茶葉から作る自家製シロップは、「この地下水があってこそ、茶葉の美味しさが抽出される」のだそう。
二条若狭屋 寺町店(二条寺町)
京都市中京区寺町通二条下ル榎木町67
TEL 075-256-2280
営業時間 9:00~18:00 茶房は10:00~17:00
水曜休
<写真>敷地内から汲み上げる地下水は、「クセのないまろやかな味。名水で知られる梨木神社と同じ水脈をたどるのでは」と若女将。天然水での氷作りも試しましたが、「この地でこそ作れるものを」と地下水を採用。
<写真>3日間ほどかけゆっくりと凍らせて完成させる自家製氷。削る前に、常温で1時間程度ゆるませるという準備も欠かしません。
<写真>かたすぎず、ゆるみすぎずなど氷の様子を確認しながら、丁寧に細かく削るのがコツ。
<写真>5種類のシロップと白玉が添えられた「彩雲」¥1.512(税込)は、自分好みにカスタマイズしていただける看板商品。写真は左からイギリス産のブラムリー(青リンゴ)、ピンクグレープフルーツ、べっ甲飴、イチゴミルク、キウイ。時季ごとに、季節のフルーツを使った新たなシロップもお目見えします。
撮影/松井ヒロシ 取材・文/谷尻知子 構成/川原田朝雄
※掲載中の情報は、2018年7月号掲載時のものです。
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