『夫婦喧嘩は犬も食わないII』
皆さん、5月号のマエノリさん夫妻の写真を覚えていらっしゃいますか?
7月号の巻頭特集は『夫婦のカタチ』。このテーマで特集を作ろう!って
背中を押してくれたのが、その写真でした。
今月も夫婦の写真。
特集パート3に登場する許さん・吉岡さん夫婦です。
見出しには「頼りにしているけれど頼りすぎない
ほどほどの距離感がちょうどいい」とあります。
だいたい、男女が自転車に乗っていて絵になるのは20歳まで。それ以上なら、
せめてRIDEですよね。
なのに、この写真! ここでシャッターを切ったあなたは素晴らしい。
こんな仕事をしているのにナンですが、新聞に掲載されている報道写真って、
どれも素晴らしいと思うんです。
『夫婦のカタチ』というようなテーマだと、カメラマンに最も要求されるのは
ファッションセンスでも光の使い方でもなく、被写体を正しく伝えようとする
“報道の精神”ですね。誇張されていても、マイナスされていてもダメだもの。
人が50年生きるって、ある意味奇跡。そんな年齢の夫婦が存在することって
もっとすごい事なんですよ。
世の中には「まやかし」が溢れています。
喧嘩してもいいから、夫婦のカタチを単純化するのだけはやめにしたいですね。
では、また。