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うなぎなう! 下から読んでも、うなぎなう!
白金台にある「うなぎ 藤田」が1周年を迎えました。
もともとは明治時代に浜名湖産の鰻を長野県飯田市の料亭に行商することから始まり、その後、養鰻場を作り、1964年、鰻専門店「うなぎ 藤田」を浜松で開業。そんな伝統を受け継ぎながら、4代目が満を持して東京にオープンさせたのが昨年の3月。
イタリアン、フレンチ、鮨屋、蕎麦屋など、以前からハイダウェイな名店が多い白金台エリアに、ありそうでなかったのが鰻屋。それだけに開店以来さまざまなところでよく話題に上がる店でした。
この日いただいたのは、1周年を記念したコース料理。
まずは、先付けの【浜名湖産牡蠣の甘辛煮】
甘辛煮というと、本当に甘くてしょっぱい料理も多いものですが、こちらはサッパリ風味で牡蠣の旨味がしっかりと堪能できます。
そういえば、生食用の牡蠣と加熱用の牡蠣の違いってご存知ですよね? 新鮮なものが生食用になるわけではないんです。獲れる海域によって生食用、加熱用に分けられるのです。だから加熱用の牡蠣が鮮度が劣るのではないんです。
お次は、三点盛り【八幡巻、白焼、う鮨】
通常は味わえない【八幡巻】、【う鮨】といった先代考案のメニューが復活。いい感じにお酒が進む料理です。
そして、揚げ物は【由比産桜海老のかき揚げ】
桜海老の聖地、由比港ではちょうどこれからが旬の時期! さくっとした食感もたまらない。鰻屋で海老のかき揚げが食べられるなんて、得した気分です。
さあ、いよいよ【うな重(花)】です。
鰻は浜名湖産を中心に国内産のものだけを使用し、素焼き、深蒸し上げの後、秘伝のタレをくぐらせながら、備長炭で繰り返し焼きます。
この表面のツヤツヤした光沢感……。見た目だけでもかなり気分が上がります!
ふっくらと焼きあがった鰻の美味しさはもちろんですが、長野県佐久産のシャリの炊き加減も最高。ふわふわの鰻の柔らかさを際立たせてくれる程よい硬さが絶妙でした。
もちろん。【きも吸】【お新香】も付いて、水菓子には【静岡産章姫いちご】が供されます。
「うなぎ 藤田」白金台店1周年記念特別コース ¥6,000(3月31日まで)
ところで「うなぎのぼり」という言葉があるぐらい、うなぎは登る能力に長けていますが、日光中禅寺湖にいるうなぎは、あの華厳の滝を遡ってきたものと言われています。本当かなぁ……。本当だったらスゴいですよね!
編集 TK48YO