先月、イタリアワインの老舗「タスカ・ダルメリータ」のワインと「銀座 久兵衛」のお寿司を一緒に堪能するという、なんとも贅沢な会が催されました。
左端にいらっしゃるのが、タスカ・ダルメリータのCEO、アルベルト・タスカ・ダルメリータ氏。そのお名前からもわかるよう、1834年にシチリアで創業して以来、代々タスカ一族が引き継いできた由緒あるワイナリーなのです。
シチリアワインのリーダーとも呼ばれるタスカ・ダルメリータのワイン、そしてこちらも老舗の銀座 久兵衛のお寿司。そのコラボレーションに会が始まる前からワクワク!
スタートはスプマンテ「アルメリータ・ブリュット」から。
こちらと一緒にいただいたのは、カツオ、そして穴子の肝。
カツオの間には薬味が挟まれています。
今回は、お寿司やお刺身とワインの“アッビナメント”を色々と楽しませていただきました。アッビナメント(Abbinamento)とは、イタリア語で「組み合わせ」という意味になるのですが、要はフランス語でいう「マリアージュ」ですね。
カツオとブリュットの組み合わせは最高でした!穴子の肝は、もしかするともっとクセのあるワインのほうが合うかも? と色々(素人ではありますが)感じながらいただきました。
続いてはこちら、白ワインの「グリッロ・モツィア」。
この白ワインは、シチリアのマルサラから数キロほどにある小島で栽培されているブドウが使用されています(島自体が博物館のようで、歴史的な遺跡も多く残っているところだそう)。まろやかでふっくらした味わいの白ワイン。
この白ワインにはカンパチを。一緒にいただくと、爽やかな風味が口いっぱいに広がりました。生魚には、キリッと辛口のものを合わせるのがいいのかなと今まで思っていたんですが、そのイメージがいい意味で覆りました!個人的に、今回いただいたなかで一番ベストな組み合わせ。
続いては、赤ワインの「イル・タスカンテ」。
まずは、まぐろとともに。間違いない美味しさ!
もうこの時点で泡・白・赤とぜんぶ目の前にある状態だったので、色々と最初の提案とは別の組み合わせも試してみることに。それで意外だったのが、この赤ワインに合う!とまわりでも話題になったのが、こちら。
なんと、コハダの握り! 赤ワインと生魚ってタブーなのかと思いきや、意外にも合う。どうやら「イル・タスカンテ」に限っていうと、個性の強い味のものと結構相性が良いそうなんです。
まだまだ他にもたくさんのお寿司をいただいたのですが、“アッビナメント”という意味で印象に強く残ったものを紹介させていただきました。
ワインはその他に、こちらもいただきました。
白ワインの「ディディメ」。ミネラル感が強く、特徴的ないい意味での苦みがあります。CEO曰く春の京野菜や貝のお刺身などに合う、と。一緒に帆立の握りをいただいたのですが、確かにぴったり!
最後にタスカCEOと久兵衛の三代目若旦那のツーショットを。
お寿司とワインの“アッビナメント”、奥が深くて面白い! 皆さんもぜひ試してみてください。
編集 がみ